言いたいことがまとまらない人のための文章力アップトレーニング

・メールで言いたいことをうまく説明できない。
・レポート作成に苦手意識を感じる。
・仕事で文章を書く作業に苦痛を感じる。

文章力は鍛えることができます。本記事でいう文章力とは、シンプルな文章で言いたいことを説明できるちからのことです。

文章には2種類あります。「上手い文章」 と 「分かりやすい文章」 です。

上手い文章は文学や小説で使われる人の心動かす文章です。分かりやすい文章とは、言いたことをシンプルに説明する文章です。

そしてビジネスの現場では分かりやすい文章が好まれます。そのためのコツは以下の3つ。

  • 要点
  • 補足
  • 具体

仕事で使う文章力に才能は必要ありません。必要なのは情報をいかにシンプルに相手に伝えることができるかということです。

文章力アップのためのコツは3つ

文章力を上げるには、分かりやすい文章を書くことに注力することが大切です。ポイントは要点、補足、具体をひたすら意識して鍛えることです。

まずは、要点で言いたいことを、結論や結果を短い文章で伝えます。次に補足で、なぜそのような結論や結果に至ったのか、理由、証拠、根拠などを述べます。

最後の具体は、補足で説明するときに注意すべきポイントで、なるべく具体的な例を持ってきて説明をします。

この3つについては、後ほど詳しく説明して行きますね。

忙しい仕事で求められるシンプル文章

サクっと読めて理解できる文章が求められる時代。競争が激化しているビジネスの現場では、色んな業務を同時並行して進めなければならず、1つ1つの情報をじっくり吟味する時間はなくなりました。

「で、結局何が言いたいの?」という恐怖のワード

さらにその傾向は強くなると予想されています。

パーソル総合研究所と中央大学は、2030年に664万人となる試算を出しています。

パーソル総合研究所 2030年までの人手不足数や人手不足の対策に関する推計値

2023年時点の労働人口は6667万人であるため、およそ10%の人手不足が起こる計算になる。これからますます、短時間でのタスク処理、意思決定が必要になる世の中になるでしょう。

そのため、要領を得ない、長々と説明した文章がきらわれる傾向がますます強くなってくると予想されます。

シンプルな文書を作成するための3つのコツ

要点を押さえる

言いたいことは、一つに絞ることが大切です。読み手側も、あれもこれもと情報を詰め込まれたら混乱してしまいます。

文書に苦手意識を感じる人は、「あれもこれも説明しなきゃ」という思いから、文章がいろいろなところへ発散してしまう傾向にあります。

そのため、自分自身が何が言いたいのかというポイントを1つに絞る勇気を持つことがまずは大切です。

要点とは、結論・結果をシンプルな文章で表すことです。極端にいうと、「結論は〇〇」です。くらいの情報量でいいのです。

補足で要点を説明

補足説明で押さえておきたいポイントをいくか説明します。要点を押さえたら、なぜその結論・結果に至ったのかを説明します。ポイントは以下です。

  • 理由(なぜ、その結論・結果にいったのか?)
  • 根拠、データ(その理由が正しいと言える証拠は?)
  • メリット(結論・結果がもたらすメリットは?)
  • デメリット(結論・結果がもたらす新たな問題や課題はないか?)

この辺を押さえて、要点の補足説明をしていくと、読み手もよく分析されたいい文章だなと褒めてくれるでしょう。

具体的に説明する

具体は読み手の理解力をアップさせます。人は抽象的な文章を嫌います。なぜならイメージができなからです。

たとえば、人口が1億人から9千万人に減りますと言われてもピンときません。

そこで、人口が1億人から9千万人に減ります。これは30人のクラスであれば、10%にあたる3人が毎年減っていく計算となります。と言われるとイメージが湧きますよね。

具体というのは、理解を促進させる強力なツールなので、補足説明はとにかく具体をイメージしてください。

これら3つを意識するトレーニング

これら、3つを意識してトレーニングする方法ですが、それはとてもシンプルで、この3つを意識して他人の文章を読むだけです。

そうすると、この人の具体の表現上手いなーとか、要点はこうやって文章に表現するんだというように、頭の中の文章データーベースがどんどんアップデートされて行き、

自然と文章力が身について行きます。

文章力アップはあなたも周りもハッピー!

文章力アップは周りからの評価アップだけでなく、あなた自信のタスク整理にもなります。

考えていることを、アウトプットし記録に残しておくことで、新たなタスクに取り組めるようになりますし、言語化のスピードもアップします。

会議で、あなたはどう思うと聞かれた時にすぐに意見を述べられる、という嬉しい能力も身につけることも可能です。

まとめ

3つのコツを意識して文章を読むことがトレーニングそのもの。

要点、補足、具体の3つを押さえて、他の人の文章を読むことで、あなたの頭の中で文章力データベースが更新され文章力が自然と上がって行きます。

文章力がないWebライターでもユーザーが喜ぶ記事を書く3つのコツ

本記事は、以下のような方に向けて書いた記事です。

「コンテンツ作成を内製化したいがスタッフの文章力が心配」
「ブログ記事を書いていても、自分の文章に自信がない」
「そもそも何を書けばいいかわからない。ネタが思いつかない」

Webコンテンツの文章には難しいスキルは必要ありません。必要なのは、検索ユーザーの「知りたい!」というニーズにいかに応えられるかです。

小難しい言い回しや、小説のようなストーリーテリングのテクニックを使うと、目的の情報にたどり着けないユーザーのフラストレーションが溜まります。

この記事はコンテンツの本来の目的である、ユーザーのニーズに応えるという観点から文章力に自信のないWebライターでもユーザーが喜ぶコンテンツを作成する3つのコツをご紹介します。具体的には。

  • 検索ニーズの調査方法
  • ペルソナの設定のコツ
  • ペルソナの深掘りのコツ

これにより、文章力に自信のないWebライターでも、ユーザーに喜んでもらえる記事を量産するコツを知ることができます。

ユーザーが歓喜する=ユーザーの深い理解

Webライターがなぜ文章を書くのか?それは、PV数を稼ぐことでも、クリックを集めることでもありません。答えは、検索ユーザーのニーズを知りたいというニーズを満たすことにあります。

つまり、この記事に出会えてよかったと思われる記事を書くのがWebライター本来の役割です。なので、ユーザーに喜んでもらうためには、ユーザーが何を欲しているのか深く理解する必要があります。

検索ニーズを満たす

実際にこれをお読みのあなたも、Webライティングについて知りたいというニーズがあったから、これを読んでいるのだと思います。

つまり、Webライターが作成するコンテンツは検索ユーザーのニーズを満たすために存在するということです。逆にニーズを満たせないコンテンツは途中離脱を招き、検索順位も下がってしまいます。

それは、つまりライターとしてユーザーから必要とされてないということ。こんな悲しいことないですよね。

ユーザーにメリットをもたらすコンテンツ作り

Google検索セントラルのSEOの基礎知識の中にこのような記載があります。

自分でもブックマークしたい、また友人に教えたりすすめたりしたいと思えるページですか。

引用元:Google検索セントラル SEOの基礎知識

インターネット検索の本質は何かを知りたいという検索ニーズを満たすことだと考えると、検索結果のサイトに欲しい情報がなかったり、信頼性に欠ける情報があることは、大きな損失となります。

逆に、自分が欲しい情報があり、かつそれが有用であると判断した時には、友人にリンクを共有するなど、拡散をしてくれることも期待できるでしょう。

また、ユーザーの検索ニーズを深く知ることで、どんな情報を提供すればいいのかが分かり、リサーチの労力も削減することもできます。

ユーザー理解の3つのコツ

①検索ニーズの調査方法

コツの1つ目は検索ニーズの調査です。あなたが書こうと思っているジャンルで、どのようなワードが検索されいるのかを確認します。

確認するためのツールは以下を使用して下ください。

Googleキーワードプランナーリンク

こちらは、Googleに広告を出す時に使用するサイトですが、検索ニーズの調査にも使用できます。しかも無料なのでぜひ活用してみてください。

②ペルソナ設定

次がペルソナ設定です。ペルソナ設定とは、検索ユーザーがどのような属性か調査をすることです。

方法は、友人、家族、知り合いに直接、インタビューしてもいいですし、Yahoo知恵袋などで質問を検索し、ペルソナを予想する方法もあります。

ペルソナを設定する項目としては、以下を参考にしてください。

  • 名前(可能であれば)
  • 年齢
  • 性別
  • 職業
  • 年収
  • 住んでいる地域
  • 学歴
  • 家族構成

ここから、得られる情報で、検索ユーザーはなぜその情報が知りたいのかを予想します。

たとえば、恋愛についても10代と20代とでは知りたい情報が異なります。また、男女でも恋愛に関する情報のニーズは異なるはずです。

③ペルソナを深く知る

最後が一番大切で、設定したペルソナがなぜその情報知りたいのかを深く考察するために、「時間」「空間」「関係」を見る必要があります。

たとえば、設定したペルソナがAさん男性で、恋愛について知りたい場合、検索ワードとして、「モテる方法」と検索したとします。

すると、そのワードから予想される、時間、空間、関係は以下となります。

20代男性
20代男性

Google検索ワード:モテる方法

  • 時間:過去に付き合ったことがない、ひどい振られ方をして女性恐怖症になった
  • 空間:サークル、会社、好きな人がいる
  • 関係:上司、後輩、友人、幼馴染、元カノ

など、さまざまな状況が考えられます。

それぞれが抱える問題はさまざまで、知りたい情報のニーズも異なります。そのため、「モテる方法」と言っても、設定するペルソナごとに、いく通りものコンテンツが作成できるわけです。

そのため、誰に向かってコンテンツを書くかという点が非常に重要になってきます。

原点こそ本質であり、コンテンツ作成の原理原則

Webライティングというと、SEO対策、心理効果、などが注目されます。それらは確かに使いこなせれば強力な武器となります。

しかし、強力すぎるがゆえに、何のために使うのかという目的を見失ってしまいます。テクニックに効果がなくなったなと感じる時こそ、原点に立ち返り、Webライターの存在意義をもう一度、思い返すキッカケとなればと思います。

まとめ

ユーザーが喜ぶ記事作りはユーザーの深い理解から。そのために、

①検索ニーズの調査方法
②ペルソナの設定のコツ
③ペルソナの深掘りのコツ

を実践することで、特別な文章力がなくてもユーザーに喜んでもらえる、記事を量産するコツを知ることができます。

あなたの記事がユーザーにとって、良質なコンテンツになることを祈っております。ここまでお読みいただきありがとうございました。